日向高校普通科志望の生徒がいました。
12月の学校の面談で厳しいとは言われていたみたいですが、私の中の経験上「(このままでは)無理です。仮に合格してもついて行くのが厳しいです」と率直に本人と保護者に伝えました。それは暗に、「志望校変えた方が良くないですか?」という意味も含めていたと、今では思います。
ただ、本人は自分がどれだけ届いていないか知らないようで、まっすぐに「日向高校を変えたくない」という考えでした。
なので、令和のこのご時世に反するように、そこから1,2週間、授業中の正解数も含め厳しめに接しました。
(これくらい本気にならないと、まだ土俵にも上がれていないんだぞ)と伝わるように。
「志望校を変えましょう」と口にしなかったのは、心のどこかで、本人が自分がいかに窮地なのか認識し、そこから火がついたようにがむしゃらに知識をどんどん増やすようになり急上昇する可能性だってある。そんな微かな期待から、嫌われても良いから「くっそ~~!」という反骨心を芽生えさせるべく厳しく接しました。
その後は、これまでのように普通に接しました。1月の実力テストの結果で、大きく変わらなければ志望校は「変えなければいけない」状況になるだろうし、それは本人のこれまでの成果なので仕方ない。と、諦めさせることも出来ると思っていたからです。
そして1月の実力の結果は、、、、
なんと、これまでの点数から五科目合計90点近く大幅に上がり、一気に合格圏内に入りました!
全科目上がっていたので、私が教えていない国語や社会も自分で必死に勉強しているのだと分かりました。
久しぶりに・・・鳥肌立ちました。そして、涙も出ました。
なにより、12月の時点で「もう無理だろうから志望校変えましょう」と、、言わなくて良かった。
生徒の可能性にかけて良かった。と、心の底から思いました。
常に生徒に伝えているのは、
「塾に来るから勉強が出来るようになるわけでは無い。たかだか週に2日、1日2時間程度一緒に勉強しただけで私も成績は上げられない。だからこそ、塾で学んだ手法、解法、語句、単語を、どれだけ家や学校で繰り返して自分のものにするかが大切」
ということです。
一般入試もまだですし、合格発表もまだですが・・・ひとまず、その子を戦う土俵に上げさせられて良かった。
と、思いました。
これから公立高校入試本番に入ります。
いざ、気持ちを引き締め直してラストスパート!!